【カサンドラ症候群を解説】ASDの二次障害として起こりうる問題とは

筆者

こんにちは、筆者のうっちぃです。

この記事では、カサンドラ症候群について、わかりやすく解説します。

カサンドラ症候群について詳しく知っている人は、多くいないのではないでしょうか。名前は聞いた事あるけど、あまり詳しくない、という人は、この記事を読んで、カサンドラ症候群についてぜひ理解を深めてくださいね!

ASDの人が家庭にいるすべての人が関係する、カサンドラ症候群についてお伝えします。

下記リンクに記載した記事では、ASD(発達障害のひとつ)についてまとめているので、カサンドラ症候群について、詳しく理解したい方は合わせてチェックしてみてください。

この記事の目次

カサンドラ症候群とは?

カサンドラ症候群は、カサンドラ情動剥奪障害とも呼ばれていて、ASD(自閉スペクトラム障害)の人と、相互的に気持ちの理解ができず、そのパートナーの身体や精神に症状が出てしまう事です。

カサンドラは、正式な診断名ではありません。

カサンドラ症候群の症状

  • 抑うつ
  • 無気力
  • 頭痛
  • パニック障害
  • 体重増加や減少
  • 自己評価の低下    など

カサンドラ症候群の主な特徴

  • 相手と相互的な関係が築けず生じている
  • 心身に症状が出ている
  • 相手との問題が周りの人に理解してもらえない

この3つがカサンドラ症候群の特徴です。

カサンドラの特徴について

カサンドラ症候群の特徴を詳しく解説します。

相互的な関係が築けず生じる

ASDを持つ人は、目に見えない感情が理解しづらく、パートナーの感情を読み取ることが難しいと言われています。相手が傷つく発言をしてしまっても、傷ついている事に気づいていない事が多く、それが理由で相手を苦しめてしまうのです。

ASDの人とそのパートナーが親密な関わりができていない事が原因で生じてしまうのです。両者が会話を通して、お互いに感情のすり合わせがうまく出来る事で、カサンドラ症候群を防ぐ事が出来ます。

心身に症状が出る

主な症状についてはすでに説明しましたが、カサンドラ症候群が起因する事は他にも様々あります。抑うつによって、物事に集中出来ない、身の回りの片付けができない、出掛けられない、など生活に影響します。

これらの症状が、ASD当事者から、二次障害としてパートナーにも現れてしまうのです。

周りの人から問題を理解してもらえない

カサンドラに悩んだ人が周囲の人に相談しても、「大袈裟だよ、よくある事だよ」と片付けられてしまい、問題自体を理解してもらえない事があります。ASDの人が普段外面が良く、周囲の人から問題の重大さを理解してもらえず、相談した人の問題で片付けられてしまうのです。

そのことが原因で、カサンドラに悩む人は自身を失ってしまう事があります。

この記事のまとめ

この記事では、カサンドラ症候群について、ASDの家族を持つ人に生じやすい問題である事を説明しました。ASDの人が、コミュニケーションや交流の中で、相手の感情を理解しづらい事から、悪気なく言った発言によって、知らぬ間に家族やパートナーを傷付けてしまうのです。

カサンドラ症候群にならないようにするには、相互的に気持ちを理解する事が大切です。そのためには、親密な交流や会話が必要です。

カサンドラ症候群は、家族、パートナー間での交流の薄れと感情の無理解が相まって起こる問題なのです。

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著者プロフィール

HSS型HSPでカウンセラーのうっちぃです。
心理学が大好きです。
子供発達障害支援アドバイザーを学び、取得した資格を活かしてブログ記事を発信しています。

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