発達障害について知ろう!支援サービスを利用すれば快適な暮らしができる。

筆者

こんにちは、筆者のうっちぃです。

ここ数年の間、発達障害がテレビに取り上げられる事が多くなり、発達障害という言葉を知っている方は多いのではないでしょうか?

イーロン・マスクさん

ウィル・スミスさん

トム・クルーズさん

誰でも知っている俳優・著名人の方々が、自身の発達障害を公言しています。

日本の著名人、歌手、俳優の中にも発達障害である方は多くいらっしゃいます。

素晴らしい才能を持った方々に多い発達障害について解説します。

この記事の目次

発達障害とは?

発達障害とは、脳機能の障害のことをいい、生まれつき脳の一部の機能が異なっており、脳機能が発達していく過程でズレが生じてしまうことが原因とされています。

生まれ持った障害ですが、産後すぐは分からず、2歳頃になり同年齢の子と差が出来てしまうことで発達障害に気付きやすいです。

親の育て方が影響して発達障害になるわけではありませんが、家庭の保育状況で特徴の出方が違うので、その特性に合わせた対応が必要とされます。

発達障害は三種類

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠如・多動症(ADHD)
  • 学習障害(LD)

の3つを発達障害といいます。

このほかにも、言語発達遅滞や発達性協調運動障害、てんかん、チック、きつおん、をあわせ持つ場合もあります。一つではなく、色々な障害を併せ持っている場合があります。

目立つ特徴だけ診断されたり、医師によって診断が変わる事もあり、他の障害を併せ持っている場合も考慮する事が大切です。特徴の大きさにも個人差があるので、一つの意見に固執しないようにしましょう。すべてを併せ持つ人、知的障害を伴っている場合もあります。

自閉スペクトラム症(ASD

2013年、診断名が「広汎性発達障害」から「自閉スペクトラム症」に変更されました。広汎性発達障害の、自閉症障害とアスペルガー障害などが廃止され、発達障害の自閉スペクトラム症に集約されました。自閉症障害とアスペルガー障害とそれぞれの特徴を全てまとめて、自閉スペクトラム症と言います。

自閉スペクトラム症の特徴

社会性の障害
  • 約束やルールなどの理解が乏しい
  • 思ったことをすぐに口に出す(空気が読めない)
  • 視線を合わせようとしない 
  • 一人遊びを好む
強いこだわりがある
  • 決まった行動をする
  • 一定の配置に並べる
  • 予期しない変化に弱い など
感覚過敏・感覚鈍麻
  • 特定の音や匂い、食感に敏感
  • 痛みに敏感・鈍感
  • 話しかけられても気付けない など

↓別記事で感覚過敏について詳しく解説しています。合わせてチェックしてみて下さい。

注意欠如・多動症(ADHD

2013年、「注意欠陥多動性障害」の欠陥という言葉が差別だとされ、「注意欠如・多動症」と名称が変更されました。自閉スペクトラム症と学習障害と一緒に、発達障害として位置づけられました。

注意欠如・多動症(ADHD)の特徴

不注意
  • 約束を忘れてしまう
  • 忘れ物が多い
  • 他の物(事)に興味が移りやすい など
多動性
  • 常に動いていたり、落ち着きがない
  • ずっと喋っている など
衝動性
  • 物を投げたり人を叩いたりする
  • 順番が待てない
  • 道路に飛び出す など

他にも

  • 物を大切に扱えない
  • 怪我が多い など

学習障害(LD

学習障害とは知的発達に遅れはないが、読み書き、計算、会話、推論する、などの能力に困難がある状態をいいます。教科書を読むのに時間がかかったり、文章を読んでも理解できない、計算を間違えやすいなどの特徴があります。知的な遅れがないため、周囲の人には「努力不足」と思われてしまうことがあります。

知的障害が重複する場合も

知的障害とは?

中枢神経の疾患が原因であり、精神遅滞とも表される知的発達の障害のことをいいます。軽度、中度、重度、最重度に分類されます。

発達性協調運動障害

全身や手先を動かす事が苦手である障害のことをいいます。

てんかん

大脳神経細胞に起こるてんかん放電によって起こるてんかん発作の事をいいます。

チック

自分の意思とは関係なく、突然の発声や動きを繰り返す症状で、行動の場合は運動性チック、声の場合は音声チックといいます。

きつおん

言語障害に分類され、話し始めに詰まったり、同じ音を繰り返してしまう特徴があります。

治療・支援方法は?

発達障害は生まれつきの脳機能の障害であり、病気ではないため原因をなくす治療方法では改善されません。発達障害がもたらす問題行動をしないように対策したり、影響する環境を整えたりする事で抑えていく事はできます。脳波の検査や、専門医による投薬治療によって脳内物質をコントロールする事もできます。

発達障害者支援センター

日常生活の基本となる動作を指導をして、集団生活の訓練を行う施設のことをいいます。

支援センターで実施している心理検査の中で、行動を観察し認知・知的能力を確認し、障害の有無や度合いを判断します。

療育センター

障害を持つ人に対して、それぞれに合った教育を行う施設のことをいいます。

問題行動を減らすために対策を考えたり、学習訓練を行います。

さいごに

この記事では、発達障害の概要説明、それぞれの特徴、重複する他の障害、発達障害の支援方法について解説しました。

発達障害は、人それぞれ症状の出方が違うので、同じ障害を持つ子でも柔軟に対応しなければいけません。また、子育ての環境でも症状の出方が変わるのでそれぞれ必要に応じた対応が求められます。

そして、発達障害は治療方法がないので、発達障害者支援センターや療育センターに通い、集団生活に馴染めるように適切な行動を身につけていくことが大切です。

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著者プロフィール

HSS型HSPでカウンセラーのうっちぃです。
心理学が大好きです。
子供発達障害支援アドバイザーを学び、取得した資格を活かしてブログ記事を発信しています。

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