保育園?幼稚園?発達障害の子供にはどっちがいい?それぞれメリット・デメリットを解説!

ごりママ

こんにちは、ごりママです。

この記事では、発達障害を持つ子供の幼児教育施設はどちらを選んだらいいのか、また、保育園と幼稚園のそれぞれ通園した場合の懸念点を想定し、メリットデメリットについて解説します。

発達障害のお子さんを考えて、幼児教育の施設選びに悩んでいる方、転園を考えている人向きの内容となります。

過去、発達障害を持っている息子の幼児教育施設選びに悩んだ著者が、これまで幼稚園に通わせて感じた感想についても解説するので、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

幼児教育施設はどう選ぶ?

入園前、慣らし保育の先生からは、みんなと同じ事が続かず、いつも好き放題動き回っている息子を考えると、幼稚園ではなく保育園の方がいい。と言われた時がありました。

しかし、著者自身、夫、共に幼稚園だった事から、4歳からは幼稚園に通わせたいという願望があったので、保育園と幼稚園どちらの特徴も併せ持つ、こども園の見学へ行き、責任者の先生から保育園、幼稚園の両方の特徴とその違いについて説明を聞いた上で幼稚園に決めました。

その為、決めた時点から幼稚園関係者、家族のフォローが必須である事を認識しており、幼稚園の先生方とたくさんの相談を重ねて、子どもの懸念点の対処や回避方法を打ち出してきました。

周りのサポートや家族のケアで、年中になった現在では特に問題なく充実した幼稚園生活を過ごせています。

しかし、年少では問題やトラブルが多発し、幼稚園の先生方と頭を悩ませた事があります。ただ、児童発達支援施設での療育、子ども発達障害支援アドバイザーの学びの甲斐があって、何とか乗り越えられました。

その経験から、以下で説明する内容は、幼児教育で重要ポイントになります。施設選定の参考にしてみてくださいね。

目的・特徴の違いから検討する

幼稚園と保育園の特徴には、様々な違いがあります。

実際に、通園した時の状況を想定し、検討しましょう。

特徴の違い

幼稚園保育園
文部科学省が管轄
学校教育法に基づく
3歳から小学校就学前
降園が早い
土日祝日は休み
厚生労働省が管轄
児童福祉法に基づく
0歳から小学校就学前
降園が遅い
土日祝日も開園

幼稚園と保育園の両方の機能を持っている認定こども園もあります。

目的の違い

保育園は遊びがベース

保育園では散歩など園外保育があったり、0歳から5歳まで年齢に幅があるので色んな年齢の子どもとふれあう事が出来ます。また、園庭遊びや室内遊びが盛んで、子供は楽しみながら他者との関わり方を覚える事が出来ます。しかし、保育園では文字や数字を学ぶ機会が少なく、自宅学習で学習する必要があります。

幼稚園は教育がベース

幼稚園は教育がベースであり、制作に取り組んだり、外部講師を招いて、英語、リトミック、体操、など幼稚園が定めたカリキュラムを受ける事ができ、幼稚園生活の中で色んな経験ができます。しかし、自由に遊べる時間が少なく、多動・衝動があり、じっとしていられない子供にとって我慢が必要であり、精神的な負担は大きいでしょう。また、小学校入学前の準備として、ひらがな、数字など勉強するために退屈に感じる可能性があります。

懸念点を想定しよう

感覚過敏の不安

自閉スペクトラム症(ASD)の特徴の一つである、感覚過敏がある子どもは、些細な衝撃や刺激が対して過度に感じて不快に感じます。

例えば、感覚過敏には以下の特徴があります。

・苦手な食べ物が多くてみんなと同じ昼食が食べられない。

・大きな音が苦手で、合唱中に逃げ出してしまう。

・眩しい光や冷たい触感が不快で身体検査ではパニックを起こす。

感覚過敏による問題を細かく想定し、環境選びは慎重に行いましょう。

集団生活で困難が生じ、園児の中で悪目立ちしてしまうと、子どもが自信を失ってしまう要因になりかねないため、先生との相談や代替案などは抜かりなく行う必要があります。

ごりママ

息子が年少の時は、水泳教室でキャップが痛くて被れない、体操教室では裸足で園庭に出るのを嫌がる、といった報告を先生からよく受けていました。

衝動・多動の不安

注意欠陥・多動性障害(ADHD)である子どもは、考える前に動き出してしまう衝動性があり、目に映るものや興味が湧く事に向かって走り出したり、すぐ色んな物事に目移りしたりと、じっとしているのが苦手です。

例えば、衝動・多動性のある子どもには以下の特徴があります。

・課題中に一人だけ教室内を走り回る。          

・参観中、勝手に親元に来てしまい、みんなと同じ取り組みができない。

・発表会や運動会など集団活動中に決められた動きが一人できず、周りの子にちょっかいをかけたりする。

・順番待ちができず、順番を抜かして他の子とトラブルになりやすい。

自分の思うがまま行動してしまい、問題になったり、怪我をしてしまう事があり、一人の先生が近くで見守るなど、加配の先生をお願いできるかどうかも確認する必要があります。

ごりママ

加配とは、担任の先生以外に障がいを持つ子やグレーゾーンの子供に対して付き添う補助の先生を意味します。

対人関係の不安

ASDの子は他の子との関わりが苦手であることが多く、友達とトラブルになりやすいのです。

例えば、以下のトラブルがあります。

・他の子の気持ちが分からず発言してしまい、泣かせてしまった。

・言葉でうまく伝えられず、咄嗟に手が出てしまった。

・仲良くじゃれあっているつもりがいつの間にか相手が怒っていた。

・人前で相応しくない意見をして、空気が凍りついてしまった。

ASDの子どもは、他者とのコミュニケーションや付き合いが上手くできず苦しむ事があります。

色んな経験を積み重ねて、状況に合う言動や行動を成長しながら身につけていきますが、ASDの子どもは、他者の感情や周りの雰囲気を理解しづらく、KY(空気が読めない)と呼ばれてしまう事もあります。

受け入れは可能であるか確認する

問題行動を積み重ねてしまうと、その過ちを繰り返してしまうようになるため、問題行動を起こさぬように対策や問題行動してしまった場合の対応ついても慎重に考えてくれる環境が必要です。

問題を起こしやすい子は問題行動自体が習慣づいてしまっている可能性があるため、すぐに問題を回避する必要があります。代替案など対策をして問題行動を防いでいきましょう。

一例として、いつも喧嘩になる相手の言動や行動を確認し、相手に原因があるのであれば親や先生が相手に注意して喧嘩の原因をなくす事が大切です。また、注意しても状況が変わらない場合、その場に行くのをやめるなどトラブルを回避する必要があります。

さいごに

この記事では、発達障害を持つ子供にとって、幼稚園か保育園どちらがいいのか?のテーマに基づいて解説しましたが、結局のところ施設の目的・特徴の違いや障害による特徴の有無を考慮して、それぞれ子どもに応じた施設選びが大切です。

保育園は遊ぶ時間が多く、子どもにとって楽しく過ごせるというメリットがある反面、小学校入学までに学習準備をしたくても保育園以外で行う必要があり、親への負担が大きい。というデメリットもあります。

幼稚園は小学校入学に向けて、学習の基盤となる文字や数字など学べるといったメリットがある反面、子どもへの精神的負担が大きいという事がデメリットがあり、家族のフォローが重要です。

幼児教育施設を決める時は、子どもの発達レベルに応じて考慮し、後悔のない登園生活を送りましょう。

別記事にて、発達障害の子ども向け幼稚園選びをテーマに、細かく解説しています。是非、そちらも合わせてチェックしてみてください。

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著者プロフィール

HSS型HSPのアラサーママ。
心理学が好き。
子供発達障害支援アドバイザーを学び、取得した資格を活かしてブログ記事を発信しています。

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